神戸製鋼所加古川製鉄所では、製鉄原料となる鉄鉱石、石炭、石灰石など、製鉄半製品であるスラブ、ブルーム、ビレット、鋼材製品である厚板、薄板など、鉄鋼生産の工程ごとにこれらの構内輸送を行っています。神戸線条工場では、製鉄所からのビレットの受入れから鋼材製品である棒鋼、線材の構内輸送に従事しています。また、神戸製鋼所(荷主様)から委託を受け神戸発電所の石炭受入れも請け負っています。
鉄鉱石、石炭ヤードの管理から、構内機関車による輸送、保線業務、構内に張り巡らされているベルトコンベアの維持管理も請け負い、安全、効率、コストに加え、環境への配慮も考慮し、製鉄所等の安定操業に貢献しています。
Case 1
鉄鉱石や石炭などの鉄鋼原料を原料ヤードに備蓄・加工処理して、リクレーマとベルトコンベアを使用して焼結・ペレット・高炉の各工場へ搬送します。原料センターからリクレーマとベルトコンベアの遠隔運転・監視を行い、高炉の安定操業を支えています。
Case 2
加古川製鉄所内で製造された溶銑・溶鋼、半製品、製品などの構内軌道輸送を機関車で行っています。また、それら機関車輸送に関係する設備すべての点検・保守業務も行っており、生産工程に欠かせない重要な役割を担っています。
Case 3
神戸製鋼所の事業の一つである電力卸供給(IPP)事業の神戸発電所や第2発電所向けに石炭などの原料を輸送しています。その発電量は神戸市全域のピーク時の電力需要の70%をカバーし、地域社会を支える力となっています。
Case 4
神戸線条工場内の軌道輸送は、軌道と車道が近いことから、特に夜間は車からの機関車の視認性を高め事故防止を図っています。機関車上部に発光器を設置し、さらに機関車側面から地面に向けLEDライトを発光させて近づいてくる車に危険を知らせます。
事故を未然に防ぐことで、安定操業に貢献しています。